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納涼大歌舞伎!
歌舞伎座で行われている、「八月納涼大歌舞伎」を観てきた!歌舞伎はシネマ歌舞伎でずっと観ていたから、歌舞伎座、初体験です。

毎年八月は、本来ならば歌舞伎はお休みで、他の公演を打っていたんだけど、20年前から、八月の歌舞伎を復活させたんだとか。八月は、大役に挑戦したり、初めての演目をやったりと、わりとチャレンジするものが多く、しかも、いつもならば2部制のところを3部制にして、チケットも少しだけ安くなることで、より沢山の人が、歌舞伎にふれることができる機会にもなってるんだって。わたしもまさにそのクチで、さよなら公演をやっているうちにいつか行かなきゃ、と思っていたところに、3部制でチケットが少し安いのを知って、コレだ!と思って行ったの。

もう、これはマジで行って良かったです。ほんっとーに、おもしろかった!!!

演目は、「お国と五平」と「怪談乳房榎(かいだんちぶさのえのき)」の2本。お国と五平のほうは、三津五郎さんと勘太郎と扇雀の三人芝居。「乳房榎」のほうは、“中村勘三郎四役早替りにて相勤め申し候”とあるとおり、勘三郎さんの四役早替りが見所の演目。

もう、この勘三郎さんのがほんっとにすごかった!舞台上ですれ違うと、もう入れ替わってるの。あれってどうなってるの?本当にいっしょうけんめい観てたのに、ぜんぜんわからなかった。舞台の奥へ消えてすぐ、花道から登場したり、っというのも何度もあって。舞台から花道まで裏を走ってるんだろうケド、あれもすごい体力だと思う。そのうえ着物を着替えて涼しい顔で出てくるんだから。そして最後は、「本水」という、文字通り本物の水が舞台上に登場して、その水の中で早替えをやってみせた。いやはや、おそれいりました。歌舞伎役者っていうのは、すごいんだね。

歌舞伎は、気軽に楽しんでいいんだな、っと思った。いや、そういうもんだと知ってたけど、実際に行ったら、それがすごくわかった。役者さんたちも、アドリブ入れたり、随所で笑いを誘ったりして、すっごく面白いの。動きもかっこよかったり、色っぽかったりして、見所満載なんだよね。びっくりさせよう、楽しませよう、っという気概が舞台中にあって、なんかもう、高いチケット代払って来て良かった、と、こころから思ったよ。

ちなみに、歌舞伎って難しそう、っというのは、わたしにも最初はあったけど、それは、まずはシネマ歌舞伎を観てみる、とかすれば、そんなことないっていうのがわかると思う。あと、歌舞伎座には、イヤホンガイドがあるから、それを利用するのがいいと思う。もちろんわたしも今回それを借りました。ずっとイヤホンつけてると声が聞こえ辛かったりするから、たまに外したりもしたけど、イヤホンガイドを使うことで、かなり楽しめたと思う。あと、「筋書」っていう、パンフレットみたいなものが売ってるから、それも買って、読みながら楽しみました。情報量がハンパないので、1200円くらいだし、これはぜひ買うのがいいと思う。記念にもなるし。基本的なマナーさえ守れば、あとは何も気負って行く必要はないんだな、って感じ。

あと、歌舞伎は、幕間に食事できるから、それも楽しみで。歌舞伎座のなかのレストランとか歌舞伎座で販売されてるお弁当を予約することもできるみたいなんだけど、今回は、銀座のデパートでお弁当と大好物の杏大福を買っていって、客席で食べました。周りもそういう人達が多かったかな。なんか、贅沢な気分だったなぁ、ふだん客席で食事ってすることないもん。お土産コーナーでは、「鹿の子」がつくりたてのゆであずきが売ってたり、ワインがふるまわれたりして、みんなそれぞれ楽しんでて。雰囲気がすごく良かった。

とにかく、歌舞伎座でみるというのは、何もかもが本当に楽しい。これはもう、勘三郎さんいわく「あと8ヶ月ございます」というさよなら公演中にまた絶対に行こうと思っております。


納涼大歌舞伎!_c0122117_0252671.jpg

by kana-berry | 2009-08-24 00:24 | daily life
 
by kana-berry
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